2023.08.10
注文住宅のインテリアはどうやって決める?人気のテイスト&施工事例

自分の好きなデザインをひとつひとつ組み合わせて形にできる注文住宅。外観や間取りはもちろん、インテリアの全てを自分好みに仕上げることができます。
しかし、床材・壁紙・ドア・収納・階段・窓枠・巾木……と決めることは盛り沢山。「これとこれの組み合わせって合うかな?」と思っても、小さいサンプルから想像することは難しく、注文住宅がどんな風に仕上がるかは完成するまで分かりません。
注文住宅のインテリアにまとまりを持たせるには、テーマとなるテイストを定めるのがポイント。最近は次のようなテイストが人気です。
・ナチュラル
木や緑などの自然素材をたっぷりと使うナチュラルインテリア。柔らかく落ち着いた雰囲気で、心安らぐ空間をつくれます。
無垢フローリングや木製の建具など木のぬくもりを取り入れて、色はベージュ・グリーン・ブラウンなどのアースカラーを中心に。麻やコットンなど自然な風合いのファブリックも相性がいいので、カーテンやクッションなどで取り入れましょう。
・シンプルモダン
シンプルモダンとは、装飾が少ない近代的なインテリアのこと。直線を意識して金属やガラスなど無機質な素材を使用することで、スタイリッシュで高級感のある空間をつくれます。
家具を含め、部屋全体をモノトーン(白・黒・グレー)でまとめるのもポイントです。
・インダストリアル
「工業的な」という意味を持つインダストリアルは、コンクリートやアイアンなどを使用した無機質でかっこいいインテリア。サビ加工された家具を組み合わせることで、ヴィンテージ感を醸し出せます。
・北欧
北欧インテリアは、冬の寒さが厳しい北欧地域で「家を快適に過ごせるように」と考えられたインテリア。自然を感じられるナチュラルカラーをベースに差し色をプラスして、温かみがあってメリハリの効いた空間に仕上げるのがポイントです。
・ホテルライク
ホテルライクは、ホテルのような非日常を感じられるインテリアのこと。隠す収納で生活感を排除し、清潔感のある空間に仕上げるのがポイントです。
落ち着いたトーンで統一したり間接照明を取り入れたりすると、ホテルのようにリラックスできる空間に仕上がります。
家全体のインテリアが定まれば、どんな家具を置いたらいいかも自ずと導き出せるはず。家具を含めてトータルコーディネートすれば、お気に入りのインテリアに囲まれた住み心地のいい暮らしを叶えられるでしょう。
今回は、注文住宅のインテリアを「ナチュラル」と「インダストリアル」でコーディネートした2つの事例をご紹介します。ぜひインテリアの参考にしてください。
建築事例.1 白×木目がかわいいナチュラルハウス

まずご紹介するのは、木とホワイトを基調にしたナチュラルインテリアの事例です。リビング階段と吹き抜けを採用することで、高窓から光が降り注ぐ明るい空間を実現しました。
キッチンには優しいカラーのレンガ風クロスを貼って、ナチュラルな空間に可愛い雰囲気をプラス。カーテンレールや照明、収納ボックスに木のデザインのものを採用したのもポイントです。
カーテンやクッションも温かみのあるカラーでまとめることで、柔らかく落ち着いた雰囲気のナチュラルハウスに仕上がりました。

ホワイト×ベージュ×グリーンで、外観もナチュラルに。木や花は植えていないシンプルな外構ですが、外壁の一部や玄関ドアにグリーンを使用することで可愛く華やかな印象になりました。
建築事例.2 インダストリアルインテリアのかっこいいおうち

続いてご紹介するのは、無機質でかっこいいインダストリアルインテリアの事例です。
キッチン本体や下り天井、テレビ背面の壁紙には、コンクリートを連想させるグレーをチョイス。テーブルの脚や照明で、金属の無骨な質感をプラスしました。テーブルや飾り棚に木を使っているので、無機質すぎない程よい温かみも感じられます。
一級建築士の奥様のこだわりで、間接照明をたくさん取り入れたのもポイント。昼と夜で全く違った印象のLDKを楽しめそうです。

外観もブラック×木でシンプルにかっこよく仕上げ、建物全体をトータルコーディネート。
階段とスロープは、コンクリート打ちっぱなしでインダストリアルに仕上げています。