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家づくりコラム

Column

2022.11.30

3階建てのメリット・デメリットは?家づくりの注意点も解説します

3階建てのメリット・デメリットは?家づくりの注意点も解説します

都心部に家を建てたいけれど地価は高いし、ゆとりある敷地が見つからない。そんなときによく検討されるのが、3階建ての住まいです。

住空間を縦に伸ばすことで、コンパクトな敷地でも広々とした床面積が確保できます。2階建てよりも個室を増やせたり、趣味部屋やと大きな収納スペースをつくれたりするかもしれません。

また3階建てのメリットは、広さだけではありません。高さを活かした眺望や、採光のとりやすさも魅力です。

やはり2階からの見晴らしと、3階からの見晴らしとでは満足度が違うもの。住宅密集地でも、高さがあるぶん明るい住まいがつくりやすくなります。また、2階や3階をメインの居住空間にすることで、台風や豪雨などの水害対策にも繋がるでしょう。

一方で3階建てのデメリットの一つは、階段が増えること。若いうちは問題なくても、歳をとってからの暮らしに不安を感じる方はいらっしゃるでしょう。

土地によっては、法的な規制で3階建てが建てられないこともあります。
例えば用途地域で最も規制が厳しい「第一種低層住居専用地域」には、高さ10m(もしくは12m)という規制があるため、2階建てが一般的です。

また、北側の隣地に日照を確保するための、高さ制限や斜線制限に引っかかってしまう場合もあります。さまざまな制限があるので、事前に工務店に確認してもらいましょう。

メリットとデメリットの両方がある3階建ての住宅。プランによっては、平屋や2階建てでは難しかった要望が叶えられるかもしれません。

ここからはプロネットが手がけた3階建ての事例を見ながら、3階建ての楽しみ方や設計の工夫を解説していきたいと思います。

建築事例.1 吹き抜けから光降り注ぐ3階建ての家

建築事例.1 吹き抜けから光降り注ぐ3階建ての家

まずご紹介するのは、渋谷区東の3階建て注文住宅です。

1階には玄関とガレージをつくり、2階にはLDKを。リビングの上は3階部分まで大きな吹き抜けを設けて、光のたっぷり入る開放的なLDKにしました。

LDKの壁一面に貼ったグレーの壁材は、セメントと繊維を成形したフレキシブルボード。手軽にコンクリート打ちっぱなし風の個性あるインテリアが叶えられます。

リビング階段をのぼると、プライベートスペースのある3階へ。3階の廊下は吹き抜けと繋がっているので、3階にいながらリビングの家族ともコミュニケーションがとれます。

都心部の狭小地でなかなか難しいのが、広い庭をつくること。そこで、こちらの事例では3階のさらに上に屋上空間を設置。外で周辺の視線を気にせず、洗濯物を干したりお子様と遊んだりとゆったり過ごしたりできそうです。

建築事例.2 三角敷地21.6坪を最大限に生かす3階建ての家

建築事例.2 三角敷地21.6坪を最大限に生かす3階建ての家

次にご紹介するのは、川崎市高津区の三角形の敷地に建てられた3階建ての家です。

土地の広さ21.6坪と限りがあるなか、設計の工夫で広々とした住まいを叶えました。玄関を頂点として、奥へ向かって広がるような間取りにすることで、広いLDKを確保しています。

1階は玄関とLDK。吹き抜けをつくることで、狭小地でも採光を確保できました。2階や3階へ行く時は、必ずリビングを通る間取りです。

2階には猫用のセカンドリビングやバルコニーをつくり、1階リビングとガラス越しにつながる工夫を。3階はウォークインクローゼットもある寝室です。