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家づくりコラム

Column

2022.02.11

駐車スペースのつくり方

駐車スペースのつくり方

注文住宅の間取りを考える時に後回しになってしまいがちなのが駐車スペースをどうつくるかです。実際に車をとめるためにはどのぐらいの広さが必要なのか、最大何台まで駐車したいのか、屋根が必要かインナーガレージにするか、人や自転車の出入りに不便はないかなど、ライフスタイルごとに実現したい内容が変わってきます。車が必要な場合、最低でも1台分のスペースが必要になるので、プランを考える際には先にスペースを確保しておくとその後のプランニングもスムーズに進めることができます。

実際に駐車スペースはどのぐらい確保すべきでしょうか。国土交通省の指針では、普通乗用車1台分の駐車場の広さは幅2.5m×長さ6.0m、約4.5坪(約15㎡)分の土地面積が必要となります。車での移動が欠かせない地域や二世帯住宅など2台以上必要な場合は、その分広い駐車スペースが必要になります。

駐車場に必要な広さや常時駐車する台数のめどがたったら次にどのようなスタイルの駐車スペースにするか検討します。土地の広さによって検討できるスタイルは変わりますが、大きく分けると「オープンタイプ」、「カーポートタイプ」、「ガレージタイプ」の3種類があります。

オープンタイプは、特に敷地面積に余裕のある場合に向いています。屋根や柱のない駐車場で広さも自由に確保することができます。ホースで大胆に洗車するような開放的なカーライフを楽しめます。屋根やゲートがないので防犯面や雨を防げないことなどはデメリットになってしまいます。

カーポートタイプは、屋根と柱で構成する車庫です。オープンタイプに比べると防犯面で機能することと、雨風もある程度は防げることがメリットです。自転車やお子様の乗り物も一緒に格納できる点も魅力です。

ガレージタイプは、ガレージハウスやインナーガレージとも呼ばれ、建物の内部または一部に車を格納できる車庫です。家の内部とガレージが繋がっているので、車を降りてから雨に濡れることなく家に入ることができるので、車でのお買い物が多い場合などとても便利です。防犯面でもオープンタイプ、カーポートタイプに比べると高くなります。都心の狭小地ではガレージの面積が延べ床面積の1/5までであれば床面積に含めなくていいので、狭小住宅を建てる際にもメリットがあります。一方であらかじめ車の大きさを考慮して建物を建てる必要があるので、高さの高い車への乗り換えや、駐車台数を増やすことなどカーライフの変化には対応しづらい点がデメリットです。

もちろん近隣に駐車場がある場合は、そちらを利用することも検討できますし、最近ではカーシェアの利用なども検討できると思います。皆様のライフスタイルに合わせて、最適なカーライフをご検討ください。

建築事例.1 こだわりのアウトドアリビング

建築事例.1 こだわりのアウトドアリビング

白を基調に木製の窓枠や緑をあしらうナチュラルなテイストに包まれた目黒区の注文住宅です。限られた敷地面積のなか道路に接する部分にガレージと自転車置き場、玄関アプローチを設置、玄関は道路から見えないよう防犯上の工夫もしています。

フリーリング材や洗面スペースのアクセントタイルなど、家の中もナチュラルで暖かい空間が広がります。3階建ての屋上には、アウトドアリビングとしても活用できる広々したルーフバルコニーを設置。近隣の家や道路からの視線を遮ることでプライバシーを確保。都心で庭をつくることができない代わりに、屋上でガーデニングも楽しめるプライベートな空間になりました。

建築事例.2 シンプルモダンの白い家

建築事例.2 シンプルモダンの白い家

モノトーンを基調にしたファサードが印象的な世田谷区のお家です。震災の経験から構造にこだわり耐震等級3と最高クラスの安全性を実現し、長期優良住宅も取得しています。

外観から家の中まで白を黒でまとめられたモダンなデザインは清潔感を与えてくれます。防音性にも優れリビングにはご趣味のピアノ演奏も楽します。寝室にはウォークインクローゼットもあり収納スペースも十分。ワークスペースには造作でデスクを設置、電源やインターネット回線を確保しているので、リモートワークにも最適な空間になりました。