2025.10.20
注文住宅で広がる働き方の自由「教室やアトリエを備えた住まいの提案」
「自宅で好きなことを仕事にできたら…」そんな思いを抱いたことはありませんか?最近は、家事や育児の合間に小さな教室を開いたり、趣味のハンドメイドを販売したりと“暮らしの中で働く”というスタイルを選ぶ方が増えています。
自宅で働く大きなメリットは、家事や育児との調整がしやすく、家族との団らんも大切にできること。子どもが寝ている間や朝のすき間時間を活用すれば、無理なく効率よく取り組めます。通勤時間が不要になる分、移動にかかっていた時間をそのまま作業にあてられるのも大きな魅力です。
また自宅での開業は、家計面でもプラスに。収入を得ることで家計をサポートでき、経済的なゆとりにつながります。賃貸物件を借りる必要がないため、家賃負担もありません。さらに親が働く姿を間近で見る環境は、子どもにとっても良い刺激になり、「好きなことを仕事にする」姿勢を自然に学ぶきっかけにもなるでしょう。
そんな暮らしを叶えるカギは、家づくりの段階から仕事に使えるスペースを確保すること。特に注文住宅なら、家づくりの段階から教室やアトリエを設置でき、「生活」と「仕事」をバランスよく両立する住まいが実現します。収納や作業動線も自由に計画できるため、仕事効率を高めるだけでなく、生活の快適さも損なわずに済みます。
ただし、どのようなスペースを用意するかは、人それぞれの暮らし方や仕事の内容によってさまざまです。ハンドメイド作品の制作・販売のように小さな空間から始められる場合もあれば、料理教室やエステのように来客対応ができる独立した部屋が必要なケースもあります。必要に応じて、収納や作業カウンターの配置、照明や空調の工夫も検討すると、より快適で集中できる空間になるでしょう。
また、自宅に仕事スペースを設ける場合は、動線設計も重要です。特に来客対応のある教室では、いかに家族の日常生活にストレスを与えずに運営できるかがポイントになります。例えば玄関から直接アクセスできる動線にすれば、家族も安心して過ごせるでしょう。
ここからは、プロネットが実際に手がけた事例を通して、専用スペースを取り入れた家づくりの工夫をご紹介します。
建築事例.1 「自宅にもうひとつのキッチンを」料理教室のある家
こちらは、横浜市中区に建てられた注文住宅の実例です。自宅で料理教室を開くために、家族用とは別に教室専用のキッチンを設けました。
明るいイエローの壁が特徴的な空間には、広々とした作業カウンターを完備。生徒さんが手を洗えるよう独立した手洗い器も設置し、衛生面にも配慮しています。生活空間とプライベートをしっかり分けられるため、安心して生徒さんを招くことができます。
収納面も工夫が豊富です。壁には可動式の棚を設置し、カウンター下にも棚を設け、必要なものをすぐに取り出せる動線を確保しました。スタンドミキサーなどの大型調理家電も、専用スペースを設けることで出し入れの手間なく使えます。
建築事例.2 「自宅に小さなアトリエを」家族を感じながら創作できる住まい
こちらは、川崎市に建てられた注文住宅の実例です。17.1坪の限られた敷地ながら、快適な暮らしと創作活動を両立できる間取りを実現しました。
1階には奥様の制作スペースとして約2畳のアトリエを設置。コンパクトな空間ですが、二面に窓を配置することで明るく開放的な雰囲気に。エアコンを完備しているため、夏場や冬場の作業も快適です。
造作カウンターやコンセントの位置にもこだわり、作業効率を高める工夫が随所に見られます。
ガラス扉を採用したことで、家族の気配を感じながら安心して作業に集中できる空間に。
小さくても“自分の世界に没頭できる場所”を叶えた住まいです。
