2025.02.24
おすすめのレイアウトを知って、理想のキッチンを実現しよう

家づくりでキッチンにこだわりたい方は多いのではないでしょうか。家族の食事を支えるこのスペースは、毎日使うからこそ機能的で居心地の良い場所にしたいものです。
プランするにあたり、キッチンにどんなレイアウトの種類があるのかを知ることは重要です。そこで、おすすめのキッチンのレイアウトについて説明します。
まずは家全体の間取りを考えるとき、キッチンのみで一部屋をつくる「独立型」と、ダイニングとの間仕切りのない「オープン型」のどちらにするかを選択します。多く選ばれているのはオープン型のキッチンです。
オープン型には、キッチンを壁付けするスタイルと、リビングダイニングに対して対面式にするスタイルがあります。特に人気なのは対面式キッチン。家族とコミュニケーションをとりながら作業をしたい方におすすめです。
対面式キッチンでは、シンクのある調理台をダイニング側に向けて設置するのが一般的です。おすすめのレイアウトには、次のようなタイプがあります。
●Ⅰ型キッチン:一直線の調理台にシンクとコンロが配置されている、一般的なスタイルのキッチン。基本的には片方が壁に接しており、ペニンシュラ型と呼ぶこともあります。コンロの前だけ壁を設けたり、調理台の前面に手元を隠す低い壁をつくることも可能。上部に吊り棚を設けて、セミオープンにすることもできます。
●L型キッチン:Ⅰ型のキッチンの調理台がL字型になったもの。ワークスペースを広くとることができ作業しやすい反面、設置には広いスペースが必要です。
●Ⅱ型キッチン:シンクの調理台とコンロの調理台を並列に配置したレイアウト。背面の壁にコンロを設置するので、ダイニング側への油ハネの心配が減ります。
●アイランド型キッチン:リビングダイニングに独立した形で設置するキッチンです。キッチンの周囲が壁に接していないので、開放感があります。スタイリッシュで、デザイン性を重視する方にもおすすめです。
ここからは、キッチンレイアウトのバリエーションを、プロネットが手掛けた建築実例で見てみましょう。
建築事例.1 作業動線が効率的なⅡ型キッチン

淡いグリーンのキャビネットに、白いタイルのカウンタートップが素敵なキッチンの実例です。こちらのキッチンには、目を引くデザインだけでなく、機能にもしっかりこだわりがあります。
ダイニングに面したシンクと、通路を挟んだ背面にコンロがあるⅡ型のキッチン。コンロのある調理台の先に冷蔵庫を配置したことで、作業の動線が三角形を描きます。これは調理するとき、最も効率が良いとされるおすすめの動線の形です。
シンクの前はタイル2枚分の高さの壁を立ち上げ、同じ素材のタイルでカウンターをつくりました。水ハネなどを防ぐだけでなく、キッチンのテイストをダイニングへも繋げています。
キッチンの奥にはパントリーがあり、Ⅱ型キッチンの機能性をさらに高めています。
建築事例.2 ダイニングと一体化した 開放的なアイランド型キッチン

まるで、おしゃれなカフェレストランのようなダイニングキッチン。アイランド型を選択された建築実例です。
カウンタートップは一般的なものより奥行きが広く、調理や配膳がしやすくなっています。周囲に壁がないため、家族やゲストとキッチンを囲むことも可能。みんなで仕上げたお料理を運んだり、お皿を下げたりなどが気軽にでき、賑やかな光景が目に浮かぶようです。
最大の特徴は、写真からも伝わる開放感。部屋のほぼ中央にキッチンを備えても、圧迫感がありません。リビングダイニングとの一体感は、そこで暮らす家族の一体感に繋がります。
デザインへのこだわりが生きるのも、アイランド型のおすすめポイント。インテリアに溶け込む素材は空間に調和し、見せる収納がアクセントを加えています。