2024.11.20
限られたスペースを有効活用!設計の工夫でスキマを活かすアイデア紹介
家を建てるなら、できる限りスペースを無駄にせず有効活用したいもの。しかし実際は建物の構造などの理由から、利用しにくい空間が生まれてしまうのは避けられません。天井高が低い空間や奥行きがあまりないスペースは、うまく活用できず無駄な空間になってしまう場合もあります。
特に家の中でも空いたスペースができやすいのが、階段下や屋根裏などの場所です。ある程度の空間はあっても、天井高や奥行きに制限があるので、活用方法を考えるのが難しい場所といえます。
こうした一見利用しにくいスペースも、設計の工夫次第では有効活用が可能です。余った空間を活用する、おすすめのアイデアをご紹介します。
1.収納スペース
利用方法として多いのが、限られた空間を活かした収納スペースです。階段下や小屋裏のような場所なら、居住スペースを圧迫せずに収納場所を確保できます。ドアをつけたり小屋裏に上がれるはしごを設置したりすれば、使いやすさがアップするでしょう。
2.ミニ洗面スペース
構造の都合上、どうしても抜けない柱や壁によって空いたスペースができることも。そうした場所は、手洗い場を設置してミニ洗面スペースとして活用する方法があります。
手洗いスペースを設ければ帰宅後すぐに手洗いができて、ちょっと手を洗いたいときにも便利。お出かけ前の準備をするタイミングが家族と重なった時も、サブ洗面のスペースがあるとスムーズに支度できます。
3.飾り棚やニッチ
ちょっとした空きスペースがあるなら、ニッチとして利用するのもおすすめです。ニッチとは、壁面の一部をくぼませて作った棚のこと。飾り棚や小物を置く場所として使えるほか、本棚としても使えます。
壁の一部をへこませるので、玄関や廊下など狭い場所でも設置しやすいのが嬉しいポイント。デザイン的にも目を引いて、インテリアのアクセントになります。利用する空間の奥行きや高さによって幅広い活用法があるので、希望を叶える使い方ができるでしょう。
ここからは空いたスペースを有効利用したアイデアを、実際の写真を元に見ていきましょう。プロネットの建築事例の中から選んだ、2つの例をご紹介します。
建築事例.1 小屋裏を活用したゆとりの収納スペース
まずご紹介するのは、屋根裏のスペースを収納として活用した事例です。本来天井で隠れてしまう屋根裏の空間を利用して、広々とした収納スペースを確保しました。季節ごとの布団やひな人形など、かさばるものもたっぷり収納できます。キャンプやアウトドアなどの新しい趣味が増えても、収納場所が確保できるので安心です。
屋根裏収納への出入りははしごではなく、2階から続く階段を設置。また屋根の勾配を利用した天井は、大人でも腰を曲げれば立って入れる高さを確保。荷物の出し入れがしやすいので、しまいっぱなしにならず収納として有効活用できるでしょう。
建築事例.2 廊下を有効活用した子どものためのライブラリースペース
続いてご紹介するのは、2階の廊下を本棚として利用した事例です。一般的に廊下は無駄なスペースと考えられることが多く、できれば最小限の広さに抑えたい場所。こちらの住宅ではその空間をうまく利用して、本をたっぷり置ける棚を設置しました。本棚にはそれほど奥行きが必要ないので、廊下はちょうどいい収納場所です。
部屋に本棚を作らなくていい分、それぞれの個室を広く使えます。毎日部屋に行くために通る廊下は、日常的に本が視界に入るのもポイント。子どもたちが本を手に取るきっかけを生み出してくれそうです。