2024.10.12
照明の工夫|種類別の特徴とおしゃれに見せる演出方法を解説
天井や壁、テレビの後ろなど、あらゆる場所に設置されている照明。生活に必要な明るさを確保するだけでなく、空間をおしゃれに演出するために必要不可欠な存在です。
まず押さえておきたいのは、照明の種類です。さまざまな種類の照明があり、どのように組み合わせるかによって雰囲気も大きく変わります。
・シーリングライト:天井に取り付けて部屋全体を照らす
・ペンダントライト:天井から吊り下げて部分的に照らす
・ブラケットライト:壁に取り付けて部分的に照らす
・スポットライト:狭い範囲を集中的に照らす
・ダウンライト:天井に埋め込んで空間を照らす
・フットライト:床近くの壁に取り付けて足元を照らす
どこに何を設置するか迷ったときは、目的に合わせて選びましょう。例えば、ダイニングテーブルの上を照らすなら、天井から吊り下げるペンダントライトがおすすめです。フットライトを廊下や階段に設置すれば、夜中トイレに行く際も安心して移動できます。子ども部屋に照明1つで広範囲を照らせるシーリングライトを設置すれば、いくつも照明を置かなくても十分な明るさを確保できます。
また、家を新築するときに取り入れたいのが、建築物に一体化させた「建築化照明」です。リビングの下がり天井やテレビの背面、玄関の収納下などに光源を組み込むことで、壁や天井を柔らかく照らし、幻想的な空間を演出します。直接光源が見えないため、リラックス感のある空間づくりにも最適です。
このように、照明は空間を明るく照らすだけではなく、インテリアとしても映える設備です。ここからはプロネットの建築事例を見ながら照明に関して工夫したポイントを解説するので、家づくりの参考にされてください。
建築事例.1 多彩な照明で彩る開放感たっぷりのLDK
こちらはナチュラルモダンな雰囲気を演出した東京都世田谷区の注文住宅の事例です。1灯で部屋全体を照らすのではなく、ペンダントライトとダウンライトを組み合わせました。多灯使いは難しいと思われがちですが、施工事例を参考にすると失敗しにくくなります。
キッチンカウンターの上には3つ、ダイニングテーブルの上に1つのペンダントライトを設置しました。このくらいの量であれば明るさを確保しつつ、まとまりのある見た目になります。
ペンダントライトの素材もナチュラルモダンを意識し、木製とスチールを選びました。設置する場所を考えることと同じように、素材にもこだわると洗練された空間になります。
建築事例.2 梁にスポットライトを取り付けおしゃれに演出
こちらは横浜市港北区の注文住宅の事例です。開放感たっぷりの吹き抜け空間を活かして、存在感のあるシーリングファンライトを設置。空間を照らしながら空気の循環も行う実用性の高い照明を設置することで、冷暖房が効きやすい空間になりました。
空間のアクセントになっている見せ梁にはスポットライトを複数設置し、部屋を明るく照らしています。スポットライトは角度を自由に変えられる照明で、ダクトレールに設置すると位置まで自由に変えられるのが魅力です。その日の気分や照らしたい場所があれば、スポットライトを移動させてみるのもよいでしょう。
リビングから上を見上げたときと階段から見下ろしたときで、照明の見え方が違って見えるのも魅力のひとつ。広々とした空間なら、照明の工夫もしやすくなるでしょう。