2024.09.28
傾斜地・高低差のある土地での家づくり:そのメリットと注意点を解説
横浜のように坂道が多い地域では、傾斜地や高低差のある土地での家づくりが珍しくありません。このような土地での家づくりは、一見難しそうに思えるかもしれませんが、実は魅力的な可能性を秘めています。傾斜地や高低差のある土地には、いくつかの利点があるので抑えておきましょう。
メリット1. 眺望のよい家が建てられる
傾斜地では視界を遮る建造物が少ないため、眺望のよい家にすることができます。見晴らしの良い位置にウッドデッキや大きな窓を設けるプランもおすすめです。
メリット2. プライバシーを守りながら採光を確保しやすい
遮蔽物が少ないということは、採光性や通風性にも優れているということ。また一段高い位置に家を建てることで、大きな窓を作っても外からの視線が気になりにくいのもメリットです。プライバシーを守りながらも、明るく開放感のある空間を作り出せます。
メリット3. 高低差を有効活用できる
傾斜地の高低差を利用して、平地では難しいユニークな設計ができることも。地下をビルトインガレージにして駐車スペースを確保したり、敷地の高低差を活用してスキップフロアを取り入れたりと、遊び心ある空間デザインも可能です。
平地と比べて比較的安価で購入できることも多く、予算面でも魅力的な選択肢となる傾斜地。しかし、山を切り崩したり土を盛ったりして土地を平らに造成するため、造成工事や地盤改良工事にプラスの費用がかかるケースもあります。傾斜地を購入するときは、トータルの金額を計算しておきましょう。
傾斜地や高低差のある土地での家づくりを成功させるには、土地の特色を抑えたプランニングをすることが重要です。平坦な土地と同じような家づくりではなく、せっかくなら傾斜地だからこそできる家づくりをしましょう。ここからは、プロネットが手掛けた建築事例をご紹介しますので、傾斜地・高低差のある土地で具体的に実現できるプランをイメージするのにお役立てください。
建築事例.1 傾斜地を活用したルーフバルコニーのある家
こちらは、神奈川県鎌倉市の高低差がある土地に建てられた注文住宅です。高い場所にはブラックの外壁、低い位置にはホワイトの外壁と、高低差を活かしたメリハリのある外観で個性を出したのがポイントです。
高台の土地の特徴を活かして、LDKは2階に配置することで眺望の良いリビングを作りました。リビングは日常生活や老後を見据えて1階に配置されることがほとんどですが、街並みや海が見えるなどロケーションに恵まれた立地では、思い切って2階リビングを採用するのもおすすめ。ゆったりと景色を眺められる、心地よい空間を創出できます。
白い建物側の屋上にあるのは、眺望を最大限に活かせるように設計したルーフバルコニーです。屋上緑化を採用し、お子様たちが自由に遊んだり、ホームパーティーをしたりと多目的に使える空間になりました。
建築事例.2 高低差を活かしたバイクガレージのある家
続いてご紹介するのは、神奈川県横浜市内の注文住宅です。駐車スペースから一段高い位置に玄関があり、複数の階段でアプローチを構成しています。
お施主様はバイクをお持ちで、玄関の横にはビルトインガレージも作りました。玄関アプローチにはスロープも設置しているので、重量のあるバイクもスムーズにガレージに運べます。
奥様は一級建築士の資格をお持ちで、新居の間取りをご自身で考えられました。インテリアの一部はDIYされ、照明などのセレクションも奥様のこだわりが反映された、イメージ通りの空間となりました。