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家づくりコラム

Column

2022.04.20

省スペースでOK!集中力がアップするスタディコーナーの建築事例

省スペースでOK!集中力がアップするスタディコーナーの建築事例

テレワークの普及とともに、ますます人気が高まっているのが「スタディコーナー」のある住まい。大人の仕事や趣味に、子どもの学習にと、さまざまな用途に使えるスペースを設けた間取りです。

従来の個室型書斎は集中して仕事に取り組めるのがよいところですが、敷地面積が限られていて個室を確保するのが難しいことも。また、書斎にこもってしまうからと、家族に反対されている方もいらっしゃるかもしれません。

そんなときにはリビングや階段ホールに、家族で共用できるスタディコーナーを設けるのがおすすめ。ダイニングテーブル以外のデスクがあると、作業途中のパソコンや書類を置いたまま食事ができたり、仕事に集中しやすい環境を整えられたりと便利です。個室だと「せっかく書斎をつくったのに、意外と使わなかった」という声もよく聞かれますが、スタディコーナーなら他の用途に転用しやすいというメリットもあります。

最近は子どものリビング学習にも注目が集まっています。「東大生の多くがリビングで勉強していた」といった話を耳にしたことのある方も多いのではないでしょうか。とくに小学生にとって子ども部屋での一人学習はハードルが高く、家族の気配があるリビングの方が安心して学習に取り組めるものです。学校から帰ってきたら、リビングの一角にあるスタディコーナーで宿題を。キッチンで料理をしながら見守ることができて、質問や丸つけにもすぐにこたえられます。

スタディコーナーに最低限必要なのはデスク。市販のデスクを置いてもよいですが、これから家を建てるという方は、カウンターデスクを造作するのがおすすめです。間取りにフィットするサイズでデスクをつくることができ、インテリアにも統一感を出すことができます。パソコンやプリンター、スマホの充電器などの使用を見越して、コンセントは多めに作っておくと便利です。手元が明るくなるよう、照明計画もきちんと立てましょう。

また仕事の書類や勉強道具がすっきりとしまえるよう、デスクの近くには収納スペースも必須です。デスク前の壁面収納や、背後や隣の書棚など、置きたい物に合わせた収納をつくりましょう。造作棚にすると、サイズやデザインを統一できておしゃれに見えます。

集中できるスタディコーナーをつくるには、間取りや配置も大切。またせっかく家を建てるなら、インテリアにもこだわりたいものです。ここからはおしゃれで使い勝手のよいスタディコーナーの建築事例をご紹介します。

建築事例.1 リビングのコンパクトなスタディコーナー

建築事例.1 リビングのコンパクトなスタディコーナー

こちらは東京都世田谷区の建築事例。3階建ての狭小住宅と限られた面積で、リモートワークに使えるスタディコーナーを叶えました。

スタディコーナーをつくったのはリビングの一角。デスクのある壁面の裏は階段になっています。作業に集中できるように、テレビやキッチンは目に入らない配置にしました。

デスク前の壁面には、ダークカラーのアクセントクロスを。白とライトブラウンが中心のリビング空間を、スタイリッシュに引き締めています。壁の色が変わることで、リラックス空間と仕事の空間が、自然とゾーニングされているのもポイントです。

デスクの奥に隙間が空いているので、パソコンやモニターの配線を裏から通せてすっきり。壁には棚板を設置して、本や時計、時計などを収納できるようにしました。

建築事例.2 2階ホールを活用したスタディコーナー

建築事例.2 2階ホールを活用したスタディコーナー

次にご紹介する建築事例は、横浜市緑区の注文住宅です。スタディコーナーは玄関上の吹き抜けに面した、2階ホールに設けています。階下の雰囲気をなんとなく感じつつも、一人で集中しやすい場所です。

廊下の幅にちょうどフィットするサイズでカウンターデスクを造作。デスクの色合いや素材感も、周囲の床材や手すりとよく合っています。デスクの奥から配線が通せるつくりになっているのもポイントです。

家族で共有できるスタディコーナーがほしいが、リビングでは集中できないという方もいらっしゃるかと思います。そういった場合、このように2階ホールを検討してみてはいかがでしょうか。吹き抜けがあると風通しもよく、明るいスタディコーナーになります。