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家づくりコラム

Column

2022.03.20

スケルトン階段の種類と安全対策のコツ!おしゃれな実例も紹介

スケルトン階段の種類と安全対策のコツ!おしゃれな実例も紹介

最近の注文住宅のトレンドの一つが、吹き抜けのある開放的なリビング。また、必ずリビングを経由して2階へ上がる、リビング階段も人気です。

吹き抜けやリビング階段と相性抜群なのが、抜け感のあるスケルトン階段。垂直部分をふさぐ「蹴込み板」がないタイプの階段で、視線が抜けやすく圧迫感がでません。また光を遮らず、家全体の風通しもよくなります。広く見せたいリビングはもちろん、閉塞感のでやすい玄関先や狭小地でも、スケルトン階段はおすすめです。

スケルトン階段は単に上下階を上り下りするツールというだけでなく、デザイン性が高いのも嬉しいポイント。おしゃれな階段があることで、インテリアの完成度がワンランクアップします。人気のデザインは木製の踏み板に、アイアンの手すりや骨組みを組み合わせたタイプ。スケルトン階段は蹴込み板がないぶん強度を出すのが難しいのですが、強度に優れた金属を骨組みに使うことで線の細いデザインを叶えられます。

スケルトン階段のデメリットとして「一般的な階段に比べてコストが高い」という点を不安に感じる方も多いかと思います。たしかにスケルトン階段は強度を出すのが難しく、デザイン性の高い商品も多いため、一般的な階段より費用は高め。しかし意外とコストパフォーマンスがよいともいわれており、商品によって値段は異なりますが、既製品なら追加料金10〜30万円ほどで採用できます。とくにリビング階段のデザインはインテリアに大きく影響しますので、見た目にこだわりたい方にとっての費用対効果は非常に高いといえるでしょう。

オリジナルでつくる造作階段はコストもかさみやすいですが、壁に段板を埋め込むパターンなら比較的安価に実現できることもあります。ただし設置場所が限られるので、間取りの段階で設計士とよく相談しましょう。

また、小さなお子さんがいるご家庭では、スケルトン階段の安全性が気になりますよね。サイドに手すりをつけて安心感を高めたり、隙間から落ちないようにアクリル板や落下防止ネットをつけたりと、さまざまな安全対策もあるのでご相談ください。安全性をとって箱階段を採用する場合、手すりだけでもスケルトンにすると軽やかさを出すことができます。

階段の形状は「直階段・かね折れ階段・回り階段・折り返し階段・らせん階段」の5種類。下まで一気に落下すると危険なので、途中に踊り場があるかね折れ階段や折り返し階段などを採用されることが多いです。

このようにスケルトン階段と一口で言っても、さまざまな種類があります。ここからは建築実例をご紹介しますので、どのような階段を採用するか決めるのにお役立てください。

建築事例.1 木×アイアンのスケルトン階段がアクセントに

建築事例.1 木×アイアンのスケルトン階段がアクセントに

世田谷区の狭小地に建てられた、3階建ての建築事例です。狭小地や住宅密集地では日当たりが悪くなりがちですが、こちらの住宅では日差しの入りやすい2階リビングに。さらにスケルトン階段を採用することで、サイドの大きな窓から入った光がリビングやダイニングまでしっかりと届くようになっています。

スケルトン階段のデザインは、ナチュラルな木と無機質なアイアンの組み合わせ。スタイリッシュかつほどよいぬくもり感があって、人気のスタイルです。白や明るいブラウンをベースに、少量の黒を加えると引き締まりますよね。

デザイン性の高いスケルトン階段は、まさにリビングインテリアの主役。存在感はありながら決して邪魔にならないので、狭小住宅にぴったりです。他にもこちらの事例ではハイサイドのスリット窓や吹き抜けなどをうまく活用して、限られた面積でも明るく広々と暮らせる住まいを完成させました。

建築事例.2 ナチュラルなデザインのスケルトン階段

建築事例.2 ナチュラルなデザインのスケルトン階段

「光と風の通り道」をテーマにした横浜市の注文住宅です。キッチンの横にスケルトン階段を設けて、上から光が差し込む空間デザインに。階段の下半分は通常の階段で、光の通り道となる上半分はスケルトン階段にしています。

スケルトン階段のデザインは、ナチュラルなインテリアに合わせて「白×木製」に。横から見ると稲妻型になっている「ささら桁」という部材が下から段板を支える構造です。

階段下スペースにはカウンターを造作して、大人がパソコン作業をしたりお子さんが宿題をしたりできる場所に。階段や柱に囲まれて、ゆるやかにゾーニングできています。階段下のデスクは暗くなりがちですが、スケルトン階段のおかげで上から光があたって明るいデスクになりました。